イスラーム圏のGID海外事情 その2

イスラームについて 基礎知識
30分の発表だが、欧米的思考では理解できないポイントをあげる。
実際には5分ぐらいですっ飛ばした気が…。


1.「イスラームが優先」
イスラームとは社会が円滑にうごくための生活習慣(ルール/マナー)である
国家より国際社会よりイスラームが優先される。
※「宗教の自由」という概念がない!


2.「すべてのものが等価で平等」
だから、性的少数者がいるのは当然。
「みんな違ってみんないい」
多様性に「寛容な」宗教。
「いろんな人がいて当然」


なぜそうなのか?をあげるためにムスリムとしては「!」かもしれない表現ですが、以下のように。


預言者ムハンマドの奇跡は
「孤児で父であり夫であり国際的商社マンでもある
ビジュアル系シンガソングライターが
六法全書」に匹敵する法的内容をわずか114章の詩にしたこと」

※ビジュアル系=
黒髪長髪の美形でそのまま63歳で死ぬときも年齢を感じさせない若さだったとか。
イスラーム上、絵姿はタブーなので絵は残っていませんが…。
おかげさまでイスラーム圏で長髪までタブーにはならなかった…。
ところで欧米風長髪とイスラーム風長髪はどう違うんだ?

◎「63歳美形、うそだー!」「本当ならあやかりたい」方はこちら。

錆びない生き方

錆びない生き方

この講座を提供しているナグモクリニックの院長の著作です。

ブログ:
錆びない生き方 - Yahoo!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/naguyoshi


サザエさん」の父磯野波平(52)と同じ年齢とはおもえません!いわゆるアンチエイジングのノウハウものですが、そこを流れている哲学はイスラームの哲学&科学的実証に通じるものがあります。
正統カリフ時代には男性もベールで顔を隠していたらしいですが、それもこの本には理由が…???


※詩はアッラーからのいただきものですが…。

孤児であった。→社会的弱者に理解がある
父であり夫であり→普通のパパであり夫である
妻15歳年上の年齢差夫婦ですが…。(釈迦は家出、キリストは建前独身)
国際的商社マン→異文化とのつきあい方に理解がある。
六法全書」に匹敵する法的内容をわずか114章の詩に
→誤解が多いのだけど、聖クルアーンは「哲学書」でなくて詩なのだ。

当時のヒット曲?。
詩って頭の中でリフレインしたりしません?口ずさんだりとか。
それもすごいな、と私は個人的に思った。
詩であれば翻訳していけない、も理解できる。
言葉が違うとニュアンスや雰囲気が変わってしまって同じものはできないものなあ…。


<翻訳がいけない理由を一部体験してみよう>
たとえば子どものとき大好きだった子守唄代わりの「恋は水色」
9つまでこれしか聞いていなかったような…。

フランス語版


http://members.ld.infoseek.co.jp/mars_maimai/kashi-round.htm



日本語版
僕はチェリッシュの「松崎 悦子」のバージョンが一番すきなのだけど…。


チェリッシュ (歌手グループ) - Wikipedia


http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND37726/index.html



受けるメッセージや雰囲気が違ってしまいますね…。


3.本音と建前

本音と建前を使い分けて、理想を語る。

イラン大統領コメント
「わが国には同性愛者はおりません!」


詳細はこちら。

[世間の「動き」に思う]理解されたい「同性愛」とは何なのか? - さとしの哲学書簡ver3 エジプト・ヘルワン便り

「人間の欲望の犠牲になる人間がでてはいけないのだ」。
異性同士であれば「欲望」が発生する。だからこそ、隔離する。
けれども同性同士はそうはいかない。だから厳罰を科す。
そうすることによって社会という共同体の秩序を維持して安全を確保しようとする。
「同性愛」の何が悪いか。多くは「同性愛」の行為に対して言及する。「同性愛者」である「存在そのもの」を「悪」とするわけではない。

イスラーム社会でも土着の文化的にもともとは性的少数者に寛容な傾向がある。しかも日本と違ってイスラーム社会の人間は人間の本質を見抜くことに非常にたけている。同性愛を含む性的少数者であることをかくして生きることはできない。つまり「埋没」という行動ができないしそのような努力が無駄なのだ。しかし「同性愛者」と気がついたとしても「そっと見守る」。性的少数者に寛容だからこそ、「同性愛者」を守るために「同性愛」行為を禁じているともいえる。

しかし欧米のゲイ・ムーブメントのように公的に同性愛をあからさまにしてしまうとイスラームの共同体の秩序を壊す欧米社会の文化的侵略ととらえられる。


[さとしの思考装置]イスラームに性的少数者はいるのか? - さとしの哲学書簡ver3 エジプト・ヘルワン便り

「同性愛者が存在するなどと誰が言ったのか知りませんが」

=>一過性に同性に関心がむくということは自然に存在することで、同性愛者である永続的な状態はありえません。


「イランには、そのような現象(同性愛)はありません」

=>なぜならば一過性の同性愛感情が同性愛行為に結びつかないように当局が厳しく取り締まっているからです。


4.イスラームは義務の国家
管理の国家:
日本含むアジア諸国
「なかぬなら なかせるべきだよ ホトトギス


権利の国家:
欧米諸国
「なかぬなら それでもいいよね ホトトギス


義務の国家:
イスラーム諸国
「なかぬなら ないてほしいな ホトトギス


つまり、「なきたくなければなかないでもいいけど、みんなのためにないてほしい」。


なぜ「義務」なのか?
「みえない存在」に配慮できるように。


「みえない存在」であると人は問題に気付かない。
現実に「暗黒時代」と呼ばれていたころの問題点はこの「見えない化」だった。
現:世田谷区議の上川あやさんがカムアウトして戦ったのはそのような現状があるからだった。
「見えるように声をあげろ」の社会というのは実は「カムアウトの強制」社会だ。
カムアウトしたものしか救われない。


しかも「個人」がカムアウトしまくったら社会は混沌のうずになる。
100人いれば100人のカムアウトがあるからだ。それが「ボクを認めて!」という。
できるわけがない。そしたら何が起こるか。


「自己主張の強いものだけが救われる社会になってしまう」


品格のない人間が、「ボクはGIDです」を安易なカムアウトをすることによって「埋没している人」の静かな生活をぶっこわすことがあるのだ。カムアウトした人のメタモデルと違うタイプ同士であればいいが、メタモデルが一致している場合はそれで「決まってしまう」場合がある。


たとえばこの不況で「GIDはトラブルを起こすから」ということで採用されなかったという話がある。「GIDでないかも」というGID当事者にみえる男性も「巻き添え」を食ったらしい。デマ的な要素もあると思うが、実際人事側の人間で「GIDは採用するな」という話をしているのを数件聞いているのですべてが風評ではない。また、私が現実に困った問題として「聴覚障害」の問題がある。個々の事情が違うので本来は「GID」も「聴覚障害」も関係ないのだが、書類審査だと非常に弱い。


つまり「カムアウトするなら」可能な限り「カムアウトしない」人のことも考えろ、ということだ。
それが「義務」という考え方になる。
「カムアウト」する前に身近な人や専門家に相談して、全体の兆候をつかむ、というのも「義務」だろう。


「大きな意味での俺たちのために」という考え方だ。

伊東聰 「もってけドロボーコンセプト」
※伊東が知らない人も助けられる。
※友人関係だけ関与していると「小さな俺たち」のせまい価値観でしか社会を考えることができない。
→少数者同士の「対立」を生み出す。

5.個人のアイデンティティをまず宣言
個人が優先される非常に多様性に満ちた社会である。
個人のアイデンティティと社会の関係が
非常にはっきりしている。

「宣言しないとわからない」→前提が存在しないため


「俺(私)は何者である」と宣言することからはじまる。


相手が受け入れるか受け入れないかは別だ。


受け入れられたら、関係性が生まれるし、受け入れない人は去る。去るものはおわず。
まず宣言することで「関係性が生じる」のだ。


日本では違いますね。
他人からアイデンティティを押し付けられる。
だから相手に受け入れられているかが気になる。
「障害に生き方を縛られてしまいます。」
話もかみあわないし、何もできなくなりますよね。


くわしい説明はこちら。
[さとしの思考装置]アイデンティティと「現実」が混同されている! - さとしの哲学書簡ver3 エジプト・ヘルワン便り
http://d.hatena.ne.jp/stshi3edmsr/20080820


「世にトランスの 種は尽きまじ」


ということで、世界のFTM6人、MTF4人のビジュアルをみせて次へ。。。


FTM6人:ハトシェプスト:エジプト、ジャンヌ・ダルク:フランス、 高場乱:日本、
イザベル・エベラール:フランス、スルタン・ラディヤ:インド、川島芳子:中国
MTF4人:スポルス・サビナ:ローマ、ヘリオガバルス:シリア-ローマ、
芳澤あやめ:日本、デオン伯爵:フランス。


あっ、大ヒットした(苦笑)長曾我部元親いれてねーや、でも思春期のGID?でトランスしていないから…OKか(笑)


<つづく>