米大統領選:バラク・オバマ氏勝利

さすがにアメリカ初の黒人大統領ということで「マイノリティがついに!」みたいな勢いで歓迎されております。


たださとし流のナナメ読みのフィーリングでは「ちょっとその歓迎はあまりに安易かな…」と感じた。黒人=マイノリティ=私たちの仲間という受け止め方は僕は大嫌いなんだよね。正直自分はそのような受容は望んでいない。しかし、オバマ大統領もそういう安直な「絵」にはのらないだろう…と信じたい。


スピーチはすごくよかった。


英語版
http://news.yahoo.com/s/ynews/ynews_pl135


日本語訳
http://mainichi.jp/select/world/presidential/news/20081106mog00m030056000c.html


第一セクシャルマイノリティに対しての考え方は僕が入手している情報だと本当はマケインのほうがよかったそう。 少なくともマケイン氏は同性婚には反対ではない、という内容だった。


いろいろな情報をみてみるとオバマ氏のアイデンティティは「アメリカ黒人」ではなく、むしろ東洋人、つまりアジア人に近いだろう。ハワイ生まれのインドネシア育ち、父はケニアムスリム(ただしムスリムアイデンティティはあまりなかったらしい)、母はハワイの白人、義父はインドネシア人、で、そろって学者。


奴隷貿易」でつれてこられて土着で這い上がった、というのとはあきらかに違う。
「マイノリティの視線で」という視点でオバマ氏をみるのはどうかと思う。


ちょっと期待してしまうのは「海を中心とした」環太平洋を意識していないかな、ということ。
アメリカ、カナダ、日本、オーストラリア、ニュージランド、インドネシア、フィリピンなど。
経済・貿易圏としてはものすごい力をもっている地域だものなあ。


さあどういう手を打つかなあ…というところが私にとっては非常に注目するところ。
とにかく世界で強い力をもつアメリカのトップだからこそ、過去のアメリカの起こした視野狭窄な価値観でなく、マイノリティ/マジョリティの枠にとらわれずに広い目で行動してほしいと思う。


公約かかげてホワイトハウスにはいって政策のふたをひらいたとたん、「これは!」という真実があって、撤回しないといけないものごとがかなりあると思う。実際政治家の仕事はそういうことの連続だ。


厳しいことも多いだろう。何かをやるには敵も増えるし、無理解な集団もあるだろう。
暗殺とかの話も聞くからとにかく生き延びて行動してほしい。


注目しています。