iPhone騒動 その1

東京ー岡山の高速バスでそっこー帰京。
赤坂プリンスホテルで待ち合わせ。


ホテルの部屋でみやげの相談。


「iPhone3Gがほしい」。


へ?iPhone???


iPhone | ソフトバンク
http://mb.softbank.jp/mb/iphone/


これのことか?
聞くところによると0円で買えるとか。
けれども外国人には売ってくれないので、日本人である私が手に入れてほしいと。


SoftbankのHPを確認。



http://mb.softbank.jp/mb/iphone/everybody/
http://mb.softbank.jp/mb/iphone/everybody/


0円のプランってのはこいつか…。
むぅぅぅ…これは…。


「これは二年のローンで購入するタイプだ」
だから外国人にはうれない。


私はSoftbankの携帯のシステムを説明。


Softbankの携帯を入手する方法は3つある。


ひとつはおなじみの「ローンタイプ」。
分割払いのもの。
たとえばこの3G 8GBの場合、2年間(26ヶ月)の契約が必要である。
3,860円×26ヶ月=60,424円支払うことになる。
これは短期来日の外国人には得策ではない。


もうひとつは違約金を払って、一括購入することだ。
これについては後述する。


最後の手段は白ロム携帯を手に入れること。
私がノキアN73を手に入れた手段だ。


だが、外国人が母国で普段使いするためにiPhone3Gを手に入れるのにもうひとつ大きな問題がある。


日本の携帯は別名「ガラパゴス携帯」とよばれる。


くわしいブログはこちら。
日本の携帯電話市場を指す「ガラパゴス市場」とは。
http://xenonews.blog50.fc2.com/blog-entry-1549.html


日本独自のキャリアで海外にでていけないからだ。


携帯電話には携帯電話を特定するためのICカードSIMカードが入っている。
彼が望むように、「日本の携帯をエジプトで使いたい」ということになれば、一回の通話に300円、メールで100円かかるSOFTBANKで世界対応の契約をするのは現実的ではない。


そのため、外国で携帯を使う場合にはそのローカルの携帯業者に契約をしてSIMカードを入れ替える必要がある。


たとえば僕が日本で普段使いしているノキアをエジプトで使いたいとする。
ノキアSOFTBANKを契約していて、エジプトではVODAPHONEと契約するとする。
そうするとSOFTBANKのSIMをはずして、VODAPHONEをSIMを入れるという作業が発生する。
私の場合「携帯なんてメールと電話、ネット検索ができればいい」という思想なので現実にはエジプト・VODAPHONEの携帯を別にもっているが…。


だが、それをするためにはその携帯がSIMロックフリーでなければいけない。


SIMロックとは携帯電話キャリアを保護するために他のキャリアのSIMカードを差しても使用できないようにしている。SoftBank 3GにもSIMロックがあり、それを工事する必要があるが…。


その工事のリスクが高すぎるのだな。


せっかく日本で買っていっても、工事に失敗して使えなくなっても修理できないのだ。


SIMカード - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/SIM%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89


さて、まずは家電量販店でiPhone3Gを検討する。
どこの電器屋さんいっても東京・町田の18800円以外は19800円。
赤坂から東京・町田にいっても交通費が吹っ飛ぶだけなので、新宿へ買いにいくことに。


当然値段は19800円。


しかし、2年の契約がないので3ヶ月の契約とキャンセル料を足すと、
19,800円(本体)+9,975円(キャンセル料)+5,159円(1ヶ月)+2,324円(2ヶ月)1,044円(3ヶ月)= 38,302円。


しかし、iPhone3GのSIMフリーの工事はとの店員の話で断念。
さらに店員の方はいう。
「iPhone3Gの機能はソフトバンクとの契約がないと生かせないですよ」


すなわち「単なる携帯電話になってしまう」というわけだ。


それでは数万もするiPhone3Gにこだわる意味がない?


何故にiPhone3G?


「made in japanはこわれにくいから」とのこと。


「海外みやげになるようなmade in japanのGSM携帯はないか?」と聞いたが「ない」とのこと。
エジプト友は「ノキアはないか?」とも聞く。


ノキア…日本から撤退したんだよな。


というわけで家電量販店での購入は断念。


<つづく>