聴覚優位 VS 視覚優位

「視覚優位」の検索結果 - さとしの哲学書簡ver3 エジプト・ヘルワン便りではなした「視覚優位」であるがこの岡山区政ネタで説明してみよう。


先の「変なんよ」は視覚優位の人だと真っ先に違和感を感じるのだ。
視覚優位・聴覚優位はNLPでよく使われるのだが…。

http://kotoba-nlp.sblo.jp/archives/200612-1.html
http://kotoba-nlp.sblo.jp/archives/200612-1.html

●視覚優位の特徴
・「見る表現でものを把握する」
記憶を思い出すときに映像で思い出す。
「結果からものを考える」

●聴覚優位の特徴
・「聞く表現でものを把握する」
記憶を思い出すときに「音」で思い出す。
「過程でものを考える」

体感覚優位というのもあるがそれはおいておこう。
一応いうと「体の感覚の記憶」だね。職人さんには多いかもしれない。


さて岡山の区政の話がでたときに視覚優位の人だとどのように考えるか。

1.まずたたき台となる骨組み(区割り)を違和感なく作る。
=>地図と地理が頭に浮かんでそれをベースにきる。


そうすると岡山は「4区」になる。そして北と南の境界は旧国道2号線か?

2.区の名前も「知らない人が方向感覚を間違わないようなイメージの名をつける。
=>決してある特定区からみて「西南」が北ということはありえないようにする。
=>誤解を呼ばない名前をつける


3.地域の状況にあわせて微調整する。

※つまり「結果」を重視する。
※未来志向である。


しかしほとんどの決定事項というのは聴覚優位である。
優先されるのは「会話」だ。

1.たたき台「3区」でつくろう


2.意見を聞く。=>「4区」になった。


3.内容をきちんとくんで微調整する。


4.最後に名前をつける。

※つまり過程を重視する。
※過程志向である。


この思考回路の相違は大きい。


視覚優位の人は結論が頭にうかぶために「結論をベース」に話してしまうし、聴覚優位の人は結論にいたる過程を重視するから「なぜそういう話になるのか」がわからない。


しかも聴覚優位の人は時間の過程をおって順番にいわれないと困るのだが、視覚優位の人は結果から逆算して話をしないと非常に話しづらい。(映像を巻き戻しながら説明するため)。


聴覚優位の人は視覚優位の人に対して「なぜ急に論理が飛躍するんだ」とあきれるし、視覚優位の人は聴覚優位の人に「みりゃわかることがなぜわからないのだ」といらだつ。


聴覚優位の人は視覚優位の人に対して「なぜきちんと言葉で説明できないのだ」といきどおるし、視覚優位の人は聴覚優位の人に「なぜそんなくどい話をするのだ」とうんざりする。


この差は大きいですよ。


要は「それぞれにあわせて伝え方を考えないといけない」のであって。
技術があるのに「教えるのが下手」なタイプの人がいるが、それはおそらくその技術を「言葉でプロセスにしないで」覚えているため。体感だったりとか、映像だったりとか。


実際「目がそのままプロジェクターだったらいいのに」と思うことがある。


体感の人は「USBで体感を伝送できたら」と思うかもしれない。