最大の悩み・・・「口下手」
岡山で事件があって、はじめてはっきりと確信したこと。
なんとしても解決したいと願った私の最大の本質的コンプレックス。
「口下手」なんだよ!
口下手を直したくて、まず聞けるようになりたかったんだよ。
25年前に負った精神障害/脳障害をもっていたとある人のことで少しもめたのだ。
キーワードは「治る」という言葉。
私は「治る」といい、相手は「治らない」といった。
本質的利害関係は過去の障害の後遺症をネタに相手はその人を重要な役からはずしたかった。
少なくとも私はそう理解した。
そして私はそれをさせまいとかまえていた。
相手に「医者に聞いて正しいのだから、中途半端な知識で『治る』というな」といわれた。
10年医療コーディネートしてきた自負もある。
相手よりたくさんのサバイバル系障害者をみてきた。
「治らないことはない」といいたかった。
だが、反論できなかった。
すべてを知っているわけではなかったから。
なぜそのようにいうかを観察するがせいぜい。
たぶん岡山の医者は「治らない」といった。
そして医者の子をもつ相手は理解した。
相手は私が医療コーディネートしてきたことを知らない。
コーディネートするときには持ち歩く説得する資料も手元にない。
せいぜい「某大学の名誉教授のこういう研究もある」というぐらい。
相手のいっていることも正しくて、私が感じてきたことも正しいはず。
だが…正直「ぞっと」した。
「あ、そうだ、俺はつねにこういう健常者と戦ってきたんだ」
障害を理由に「回復・克服」を絶対に認めない健常者。
久しぶりに思い出した。
聞く耳をもつ人に対しては問題がないが、
利害関係が完全に衝突していて、ゆえに聞く耳をもたず
さらに追い詰めておいおとすことを考えている場合には歯が立たない。
よっぽど脳内にあるMRI画像とかの医療データをぶちまけて
脳の可塑性とか精神障害の「寛解」のこと、
「これが証拠だ、そらみろ」いってやりたかった。
ものすごくくやしかった。
そしてそれが私の戦いのフィールドだったのだとあらためて感じた。