底辺転落防止をサポートする方法

派遣村がはやっていたときにとあるMLに投稿した内容から「役立ちそうなので抜粋」。
半年前かな…。


「病や障害で底辺に落ちそうな人を周囲がどう助けるか」みたいな。


以下。


100%といっていいぐらい一番感じたのは
「自尊心の低下と時間との戦い」だ。


多くの危険なパターンが


1.心が傷つくことによって→
2.立ち上がれなくなってしまう。
→3.立てない間に時間がたつ
→4.社会へでるのがこわくなる
→5.社会にでない間に生活環境が悪化する
→6.悪化した生活環境を自覚してさらに考えが煮詰まってしまう
→7.社会や人が自分が思うとおりに動かないことへの恨みが煮詰まる
→8.人の話を聞けなくなり、人間関係を断ち切ってしまう。
→9.やがて心を守るために考えることを放棄してしまう
→10.はいあがれなくなって生活保護&路上生活へ


派遣村のよかったところと私が認識しているのは
「傷ついた自尊心を癒した」ということだ。
これが一番大きい。
「自尊心さえ癒えれば人は動ける」


相談に来る人の心理としてこれもほとんどそうですが、
最初は「心がいっぱいいっぱいでパンパン」になっています。
不安とか絶望、恐怖心、挫折感…その他。


「たった一回の失敗」から
「なぜそうだったのか」「これからどうすればよいのか」を
整理して「はい!次!」といければよいのですが、大多数が立てないのですね。


人間性や人格を否定された、もう人間の中で生きていけない」と思うのか…。


その状態で膠着して長い時間がたってしまうと
社会や関係者への「うらみ」に変わってしまう。
そうするとますます復帰が難しくなるからますます生活環境が悪化する。


4ヶ月から半年が勝負と私は経験的に思っています。
上記の6、7,8に陥ってしまうと「人」以外のものと取引しようとしたり、
運命そのものを「自分で思うように支配できる」と思いこもうとして
理想がさらに高くなり。「恩をあだで返す」行動が増えて。
そうなると他人の助けがほぼ不可能になるので
「いかに切り替えて行動できるか」を早くするかが復帰の鍵と思います。


「メンタル悪化の早期ケアと予防」。
悪化する前に「問題を整理して」「優先順位」をつけて
「エンパワーメントして」「メンタリング」する。
これはもつものが何もなくてもできることです。


具体的に履歴書は面接の受け方をアドバイスしたり、
その人の「できることを引き出し」たり。


気をつけないといけないのはその人の理想ではなく、
「理想を視野にいれながら」(これも重要)
それでも「優先順位の高いもの」かつ
その人が「今すぐできること」から手をつけていく。
先の「運命さえ支配できる」と思う人は
「現実観察・検討能力がない」傾向があります。
話がぐるぐるして負担が増えて、聞く側が身体を壊す可能性があります。
それがシビアなリスクかな。


とにかく「今すぐできること」です。


いろいろなものが回復してきたら次のステップへ進めます。


それに一番必要なものは「人と会話すること」。


それは今までの活動で強く感じました。


その場で具体的な解決手段がでなくても本人が「発見できる」ようになるのですね。


小さいようでコストがかからないけれど、効果は大きいです。
必要なのは「話を聴く」精神力と客観的な冷静さだけです。


身を助けるものは「行動」しかないと思うのです。


たとえば期限を決めてガツガツと目標の金額をためるもよし。
ワープアでも数年かけてこつこつと実現するもよし。
どういう道をとおっても行動したものには結果は同じ。
経験的にもほかの友人・知人をみても思います。


技術的数字的なことを書くと「1人が話を聴けるのは半年に1名それ以上は負担が増える」
交流会やグループワークで「対面」でやるのがいいと思います。
  ※活動の鉄則でもっていましたが、
  経験的にメールでの相談やりとりはさけます。
  意図が伝わりにくいし、日常生活が相談者に支配されてしまいます。
  それはお互いの害になるので必ず対面で!


就職系の行動でいうと技術なしキャリアなしのとある障害もちの知人の経験話では
「90年代100社(30代後半)」「2000年代150社(30代後半)」
だったので
今の時代では「200社に振られる」までは
「泣くまい」と決めるのもひとつの手かも知れません。


長くなりました、すみません。
参考になれば幸いです。


以下抜粋終了。