松阪・鳥羽・伊勢&伊那 その4


■伊勢めぐり

はやく終わった松阪観光。


「さあどこへいく?」


実は父が伊勢神宮参りにいったことがないことが判明。


急遽伊勢参り指南へ。


外は土砂降り。


伊勢参りは何度やってきたのだろう。


毎回名古屋を降りると近鉄で伊勢に向かう。
伊勢着が8時ぐらいだ。
そこから外宮・内宮をめぐり、伊勢うどんかてこね寿司を食べたら熊野へ向かう。
その繰り返し。


昨年の伊勢・熊野めぐりは以下。


[2008年伊勢・熊野48H] - さとしの哲学書簡ver3 エジプト・ヘルワン便り
http://d.hatena.ne.jp/stshi3edmsr/searchdiary?word=%2a%5b2008%c7%af%b0%cb%c0%aa%a1%a6%b7%a7%cc%ee48H%5d


伊勢もうで部分はこちら。
[2008年伊勢・熊野48H] - さとしの哲学書簡ver3 エジプト・ヘルワン便り
http://d.hatena.ne.jp/stshi3edmsr/searchdiary?word=%2a%5b2008%c7%af%b0%cb%c0%aa%a1%a6%b7%a7%cc%ee48H%5d

伊勢もうでは外宮、内宮とめぐる。
外宮で個人の願いを祈祷し、内宮で日本のことを祈祷するというのがルール。


というわけで上記手順を厳守。


なぜ外宮、内宮の順なのか?


単純に江戸や京から来た場合に外宮が先だからという理由もあるが。


子どものときに「本当の神様」がいるところは3つの神社しかないと教わった。
そのほかは外来の神か人が昇格したものか、とにかく「人」がつくった神だという。


まず伊勢に祭られる「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」。


天照大神 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%85%A7%E5%A4%A7%E7%A5%9E


伊勢神宮 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E7%A5%9E%E5%AE%AE


そして出雲の「大国主(おおくにぬし)」。


大国主 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%9B%BD%E4%B8%BB


出雲大社 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%BA%E9%9B%B2%E5%A4%A7%E7%A4%BE


最後に春日大社。これは藤原氏氏神様らしいが。


特に日本人であれば「日本人の心のふるさと」伊勢参りは必須。


てなわけで案内する。


「外宮で個人の願いを祈祷し、内宮で日本のことを祈祷する」


外宮に祭られているのは豊受大神(とようけのおおかみ)。
これは衣食住の守り神、よーするに「産業の神様」なんだな。
個人の願いってだいたいその辺にかかわることが多いから、
そちらへお願いする。


で、内宮は天照、日本の守護だ。
だから日本のことを祈願する。
「日本のことを祈願する」ってことは
要は「みんなのこと=社会のことを考える」だから、
これは自分のため、というよりは人のために仕事をする
「私がみんなのためにできることは祈ること」
すなわちアウトプットなんだな。


自分のことばかりでなく、みんなのことも考えようということ。
そういうものがまわりまわって自分に返ってくる。


なので僕は「外宮で自分の願いを」「内宮で人のための願いを」
教えている。飛躍しすぎだが、そういうことなんだ。


あとこれは親友の受け売りだが、神道の世界には
「荒魂・和魂」っていう考え方がある。


神の霊魂の二面性を象徴するものだ。


荒魂・和魂 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%92%E9%AD%82


荒魂は荒ぶる魂で「マイナスのエネルギー」。
神の祟りは荒魂によって起こる、すなわち神の厳格な面だ。
和魂はその反対の恵みを与えれくれる面、神の加護にあたる部分である。


荒魂・和魂は別々に祭られている。


内宮の荒魂は荒祭宮に、外宮のそれは多賀宮である。


そして式年遷宮


式年遷宮」は20年に一度社殿を立て替え、神様が引っ越しをする行事。
持統天皇の時代より始まった。


公開終了のお知らせ / 伊勢神宮式年遷宮広報本部 公式ウェブサイト
http://www.sengu.info/index.html


次回の式年遷宮は第62回神宮式年遷宮(平成25年)だ。
その準備は着々とすすんでいる。


実はいったときに宇治橋は立替工事をしており、僕らは仮の橋から内宮にはいった。


父はその話をきいたときに「技術の伝承のためのイベントではないか?よく考えたな」と言った。


なかなかいい勘をしている。そうなのだろうと思う。


神宮式年遷宮 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E5%AE%AE%E5%BC%8F%E5%B9%B4%E9%81%B7%E5%AE%AE

<要約???>

1.神道の宗教的な意味における「清浄さ」期限。
2.建替えの技術の伝承最適なサイクル。10歳代から20歳代で見習いと下働き、30歳代から40歳代で中堅から棟梁となり、50歳代以上は後見となる。一生で2度の遷宮を経験できれば技術の伝承を行うことができる。
3.旧暦の「朔旦冬至(さくたんとうじ)」(11月1日が冬至にあたること)が、19から20年に一度の周期(メトン周期)。
4.一世代がおよそ20年。
5.神嘗祭に供される穀物の保存年限が20年。


今年の儀式は「宇治橋渡始式」。
11月3日におこなわれる。


http://mainichi.jp/life/travel/news/20091028k0000m040127000c.html
http://mainichi.jp/life/travel/news/20091028k0000m040127000c.html