大門坂に妖怪現る???
那智大社参拝をすませて、飛瀧権現=那智の瀧を拝む。
そこで6月のお祓い用に人型が置いてあったので、せめてとそれをやることにする。
人型に住所と名前を書き、息を三回吹きかける。
天気は安定しない。
土砂降りになったり、晴天になったり。
恒例のご挨拶が終わったら、早速湯めぐり開始。
蓬菜乃湯にはいることにする。
http://houraikaku.net/houyu.html
http://houraikaku.net/houyu.html
バスに乗り遅れたので、歩いて蓬菜乃湯をめざすことにする。
次のバスは約1時間後、バスにのるより早いと思ったからだ。
なぜなら、往復乗車券は大門坂駐車場〜那智山駐車場までがフリー区間。
蓬菜乃湯は大門坂駐車場の次の二の瀬橋がもよりの停留所になる、すなわち、フリー区間外なのだ。どちらにしても大門坂駐車場を起点にして歩くしかない。
というわけで徒歩で歩き始める。
一応登山向きの靴(ブーツ)を履いてきていた。
しかし皮製のその靴は土砂降りに負けて水分を吸い込み、ぐちゃぐちゃになってしまった。
「防水性の登山靴でないと耐えられないんだ」と思ったときにはあとの祭り。
おまけに強風、嵐にもなってきた。
ジーンズもひざ下がすぶぬれ。
その状態で約30分二の瀬橋まで歩きつづける。
すごくつらかった。ながかった。
雨の中私一人。
補聴器は防水でないので、即ケースに入れてかばんへしまう。
おまけに持ってきた携帯傘が雨漏りするってどうよ?
大門坂につく。土砂降りがひどくなる。
あまりにひどいので木陰で雨宿り。
すると…。
ガサッ、ガサッと獣道の落ち葉を踏みしめるような音がする。
あたりをさがすが人影はない。
ガサッ、ガサッ。
こちらにちかづいてくる。
姿は見えない。
ガサッ、ガサッ。
やがて通り過ぎるように音は遠ざかっていった。
ガサッ、ガサッ。
ここにいるのは私一人。
熊野古道に妖怪がでる話は聞いていた。
修験道の聖地であるからには天狗は必須だろう。
有名な餓鬼の一種であるヒダル神。
そして、子どもの亡霊。
そして、月の神月読尊に由来する?といわれる珍しく美男子の妖怪、桂男。
黄泉の国が近いのだから、月読尊がからんでもおかしくはないだろう。
・・・単純に「べとべとさん」の変種?
何者だったのだろう。
興味深い体験ではあった。