その3 伊勢もうで


玖伊屋で宿泊して、早朝におきて近鉄で伊勢へ。
伊勢についてみたら雪。伊勢市ではめずらしいそうだ。
ものすごく晴れていたが、雪解け水の雨。
そうか、神殿のなかってそうなるわな。


伊勢もうでは外宮、内宮とめぐる。


外宮で個人の願いを祈祷し、内宮で日本のことを祈祷するというのがルール。


すっかりわすれていたが、実は次の日は建国記念日
伊勢もうでの人出がすごかった。
明日になると右翼団体等の参加もあってめちゃくちゃすごいらしい。


伊勢を最後にしなくてよかった。


伊勢の祈祷はすごくよかった。特に外宮。


祈祷はまず雅楽御神札と神饌が供えらる。次に祝詞が奏上される。
ここまではほかの神社でもある。
見事なのは雅楽が奏でられる中、神楽・舞楽が行われること。
なので所要時間は40分くらいだった。


僕は1万円おさめたのでこんなに楽しめないのだけど、
参加者が多くておそらく参加者の中にそれだけ奉納した人がいるのだろう、
しっかり堪能しました。


あとでしらべたら別大々神楽(べつだいだいかぐら)ってやつで
倭舞・人長舞・舞楽を各一曲づつ。


倭舞ってのが巫女さんがまうやつで、
平安武士の人がまうのは人長舞ってやつなんだな。
仮面をかぶってまう有名な舞楽は「蘭陵王」だった。


蘭陵王 (雅楽) - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%98%AD%E9%99%B5%E7%8E%8B_(%E9%9B%85%E6%A5%BD)


http://www.isejingu.or.jp/shosai/kagura/kagura.htm
http://www.isejingu.or.jp/shosai/kagura/kagura.htm


これ・・・古代エジプトの宗教儀式を思ったなあ。


考えてみると古代エジプトの壁画に書かれているレベルの儀式を
国家レベルで行うのは日本だけじゃないか?
古代エジプトの人でシストラムを振る人とか、
楽器をかなでる人とかいっても
たぶん何のこっちゃで「誰でもできそう」なんだけれど、
実際にシストラムににた鈴をふる巫女さん見ていると
「ちゃんとした職業だな」という気がしてくる。


古代エジプトのシストラムAncient Egypt: the Mythology - Sistrum
http://www.egyptianmyths.net/sistrum.htm


神楽鈴を使った舞
浦安の舞 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%A6%E5%AE%89%E3%81%AE%E8%88%9E


外国の人には人類学、民族学的にもおもしろいかもしれないなあ。


日本の神道って以外に知られていないからそこに着目する人は少ないのだろうけれど。


日本人=仏教徒と思っているから、エジプトで「シントー」って何?ときかれたときに「古代エジプト多神教のような宗教が日本にはあるんだ」と話している。


ちなみに「神道」ってアラビア語にしたらシャーリア。シャーリアとは「法」の意味をもち、自然法とされるもの。人間がつくって国際法や国家の法律に優先する。


この宗教のもつ法的な「皮膚感」感じるのって日本人には難しいだろうなあ。