その5 妙法山阿弥陀寺
那智大社参拝がすんだら九時。
いつもなら那智の滝も拝むのだが「どうしようかな」とおもいつつやめた。
いつもいきたいなと思っていてやめた妙法山阿弥陀寺へいこうと考えていたのだ。
黄泉の国から 妙法山 阿弥陀寺
http://www.za.ztv.ne.jp/yominokuni/
阿弥陀寺 (和歌山県那智勝浦町) - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E5%BC%A5%E9%99%80%E5%AF%BA_(%E9%82%A3%E6%99%BA%E5%8B%9D%E6%B5%A6%E7%94%BA)
レンタカーもあるし那知大社から6キロ、車で10分。
有料だった道路が県道に昇格している。
「よしいこう」。
ここは女人高野とよばれ、死者の霊があの世に旅立つ前につきにくるといわれる鐘がある。
瀬戸内寂聴さんおすすめのスポットだ。
しかし足がないし観光バスはここまでこない。
なので観光客もめったにこない。
宿泊した宿の女将さんの話で、女将さんの菩提寺がここで
つい最近まで親戚の40基の土葬の墓があったのを麓の寺にまとめたそうだ。
そういう古の慣習の名残がある土地。
かなりのまがりくねった道をあがるとそこは那知の見晴らし台。
紀井勝浦港と太平洋がみえる。
さらにのぼると阿弥陀寺。
写真はそこからの見晴らし。
大型の犬が「わぉーん」と向かえてくれた。
めったに人もこないだろうにきれいにされて生きている聖地だ。
お参りして境内をまわる。
無名戦士の碑があった。
なんの無名戦士かって「人権問題」との戦いでちった戦士を供養する碑なのだ。
そういえば例の瀧原宮あたりは人権発祥の地だという看板があった。
あらゆる意味での「お上の押し付け」と戦ってきた地域。
胸がいっぱいになった。
太平洋が美しい。
見晴らし台にも先人たちの碑があった。
時間は10時。そろそろ帰路につかねば。