東をどりをみにいったぞ!


東をどりを見にいってきました。


6月1日(月)までやっているぞ。
料亭提携でないやつだとたぶんまだとれる。
土日はわからんが。
システムみているととれそうだがな。


Yahooチケットで予約してファミマ&チケットぴあで引き取れます。
Yahoo!チケット - ライブ・コンサート・イベントのチケット情報
http://tickets.yahoo.co.jp/performance_list?p=%E6%9D%B1%E3%82%92%E3%81%A9%E3%82%8A&dtype=0&fy=&fm=&fd=&ty=&tm=&td=&pcl=0910842


■東をどりとは
京都の「都をどり」に倣ってはじめたのが東をどりだそうだ。新橋演舞場大正14年(1925年)に完成した「柿落とし」として踊られたのが最初で今年85回目になる新橋芸者による伝統芸能のイベントである、


新橋花柳界は江戸時代安政4年(1857年)に始まったそうだ。岡山で渋染一揆がおこったころ、翌年には福沢諭吉慶應義塾を創立、日米修好通商条約、そして井伊直弼によって安政の大獄。つまり幕末から、125年の歴史というわけでそれほど新橋花柳界自体は1650年代に始まった浅草花柳界と比べて歴史が古いわけではない。


舞踊の出演は「花柳流」「西川流」「尾上流」、音楽は清元(三味線音楽)、長唄(歌舞伎の伴奏音楽)、囃子(歌舞伎、能、神楽などの音楽)、お好み。


日に三回行われて、一部が約1時間30分。30分の休憩を挟むから実質的には1時間。
30分の休憩にちょっとした買い物や利き酒、なんとドンペリのグラスも提供されていた。


■今年の演目
一、上「老松」 下「女車引」

○老松
ご祝儀として踊られる長唄の素踊り代表作とのこと。


○女車引き
歌舞伎の「菅原伝授手習鑑」という菅原道真太宰府左遷事件をネタにした演目があるのだけど、その家来の3つ子の主人公たちの妻たちがおどる。江戸末期から明治にかけての江戸・吉原の九月のイベントに「仁和賀(ニワカ)」がありそこで披露されたものだそう。


二、お好み「春夏秋冬」

○吉三節分
節分の夜、夜鷹おとせが女装者吉三に殺されるシーンから始まる。女装者吉三の「お嬢吉三」、「お坊吉三」、「和尚吉三」が「義兄弟」の契りを結ぶいわゆるピカレスク(悪漢)物語。


○江島生島
大奥女中の絵島と歌舞伎役者の生島新五郎が起こしたと「される」江島生島事件が題材。


○博多帯
「博多帯」を一躍有名にした1815年の「博多帯ブランド」のCM…でいいのかな?商人山崎権兵衛が歌舞伎役者の市川団十郎岩井半四郎に、歌舞伎の「夏祭浪花鑑」で博多帯を締めて演じてもらったのが最初とか。


※間違っていたらご指摘をお願いいたします…。


○銀座懐古
東をどりに初御目見得という若手の舞台。大正期以後に新しく作ったをどり&唄なんだろうけど、情報がつかめず。


○深川通い
辰巳芸者で有名な深川。深川節の一番の歌詞。二番が「吉原通い」だって。隅田川を登る順番を考えるとこうなるらしい。


○曽我の恋
800年前におきた私のご先祖様の「伊東家の修羅場」が題材「曽我の敵討ち」。


○フィナーレ
「花の賑わい」。昭和29年(1954年)に西川鯉三郎氏によってつくられた。昭和39年の東京オリンピックのときに「東をどりは、世界の踊り〜」と歌詞を加えたとか。

<参考>
第85回 東をどり パンフレットによる。



新橋演舞場につきました。



和装でいきたかったがあいにくの雨です。



料亭街らしい雰囲気です。料亭で働く若手たちが次々と弁当を搬入しておりました。



演目のしおりです。



パンフレットです。一部1000円。



パンフレットの中の案内。
ドンペリは幕間の楽しみだそうで、飲んでみたかったが我慢。
点茶江戸千家だそう。
そのほか新ばし料亭の和点心とか、銀座くのやの小物店とか、芸者衆の千社札など販売。
東をどりの歴史コーナーでおもったことは後述。



幕間で芸者さんたちが観客の撮影に答えておりました。



後ろの男性たちは「新ばしカスク」を提供しております。



今年は66年ぶりにお酌(おしゃくさん)が誕生しております。


http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090527dde041040030000c.html
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090527dde041040030000c.html


新橋演舞場で「東をどり」-戦後初の芸者見習い「お酌さん」が初舞台 - 銀座経済新聞
http://ginza.keizai.biz/headline/933/



東をどりの歴史コーナー。

東をどりには日本を代表する作家・劇作家の作品も多く、新橋組合に保存されているそう。
そんな話をみていて「ん?」と思ったのは男役の「まり千代」さんのいう方。
光琳屏風」の尾形光琳、「男伊達俤草紙」の五郎ぞうを演じた方。


日本の性別越境者の話は歌舞伎の芳澤あやめから系譜をおうことができるのだけど、逆は?
つまり出雲阿国の女歌舞伎から宝塚にいたるまでのFTMの系譜がはっきりしないのだよね。
「女歌舞伎禁止」の流れで花柳界の中で男役として隠れていて記録が残っていないから、という可能性はある。下関の大阪屋の売り物だった女歌舞伎の系譜を見るしかないのかもしれない?


このまり千代さんの男役は結構魅力的だったようで、当時の伝説的スターだったそうです。
昭和23年に復活したの東をどりでの男役でまり千代ブームを引き起こし、
46年現役引退。平成7年の東をどりでは新橋組合の5代目頭取。


http://www.shinnichiya.com/sc_saruwakaclumn04.html
http://www.shinnichiya.com/sc_saruwakaclumn04.html


独立行政法人国立美術館・所蔵作品検索
http://search.artmuseums.go.jp/records.php?sakuhin=2666


新橋芸者として「女性としても」魅力的なかただったようです。