モーゼは「口下手」だった!−物語章(アル・カサス)

クルアーンの114章の中で私が好きなのは「眉をひそめて章」だ。



※リンク先にクルアーン朗誦があるのでに注意してください。[
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アバサについての解説はおいておいて。


クルアーンを直感的に開いてみた。


物語章(アル・カサス)がでた。
ああ、まさに私のための章だった。


何かというと「モーゼは「口下手」だった!」という章。


※リンク先にクルアーン朗誦があるのでに注意してください。
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モーゼってあの「出エジプト」で有名な預言者モーゼのことなんだが。
アラビア語ではムーサーという。


モーセ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BB

15. (ある時)かれは,人が注意していない隙に町に入り,2人の者がそこで相争っているのを見かけた。その1人はかれの一派の者で,外は敵方の者であった。かれの一派の者が,敵方の者に対し,かれに加勢を求めた。そこでムーサーはかれを挙で打って,息の根を正めてしまった。かれは言った。「これは悪魔の仕業である。本当にかれは,人を惑わす公然の敵である。」


16. かれは(祈って)言った。「主よ,本当にわたしは自ら不義を犯しました。どうかわたしを御赦し下さい。」それで(アッラーは)かれを赦された。本当にかれは覚容にして慈悲深くあられる。


言葉できちんと諭すのではなくて「暴力」で解決しようとしてしまったんだな。
口より先に手がでるタイプだったというか。


うん、痛いほどわかる。


言語化ができなくて、だけど目の前の問題を迅速に解決しようとするからまず結果がでる「行動」をしてしまうのだよな。聴覚障害の心理臨床でよくある健常者が「びびる」問題かつ精神病と誤解されやすい問題にこの「突発的な行動化」がある。


ようするに「天気屋」「雷」状態。
突発的に何かが起きてしまう。
単純に「何をするか」を音声言語で伝えるすべを知らないからなんだよね。


男性の暴力も多くはそこに原因がある場合がある。
言語化」できなくててんぱって手がでる。


モーセもそうだったのだろう。
幼少期の養育関係から、ヘブライ語エジプト語の中途半端なバイリンガルでしょう?
ちょっとその手の「障害」かかえた可能性はあるんだよな。


で、当時の「目には目を的リベンジ」のターゲットとされたモーゼはミディアンの地逃げて、ツィポラという女性と結婚し羊飼いとして暮らした。


ところが、「聖なる谷」で神の声を聞いて預言者となることになる。
そのときにモーゼがお願いしたのが次のことだ。

34. しかしわたしの兄のハールーンはわたしよりも雄弁です。それでわたしの言葉が信じられる援助者として,かれをわたしと一諸に遺わして下さい。わたしは,かれらに虚言の徒とされることを恐れます。」


35. かれは仰せられた。「われはあなたの兄を,あなたの片腕とし,またあなたがた両人に権威を授けよう。そうすればわが印によってかれらはあなたがたに危害を与えられないであろう。あなたがた両人とあなたがたに従う者は,必ず勝利者となる。」


「わたしは,かれらに虚言の徒とされることを恐れます。」
つまり口下手でコミュニケーション能力に自信がないのだ。うう、痛いほど気持ちがわかる。


だが、彼はその対策案をもっていた。


「兄のハールーンはわたしよりも雄弁です。」


と兄の同行を求めている。


うーん。つまり「苦手だったら得意な人に頼めばいい」ということではないか?


雄弁な人に私の考えを理解してもらい、語ってもらう。


考えてみれば私が「口下手」だが、私の友人は雄弁な人が多い。


いろいろなことを考えた。


たとえば学会。いつも一人で切り抜けようとしていた。
あの広い会場でいろいろな音声をもつ言葉を聞き取るのは非常にプレッシャーだった。
だが、苦手だからとさけてはとおれないので一人でプレッシャーと戦っていた。
質疑応答時の通訳者を用意していくのはどうかな?とか。
そしたらリラックスして発表に集中できる。


たとえば健常者の視点。
どこからどう話を切り出していいかわからなくて、これも非常につらかった。
「わかってもらえない」という思いだけを重ねてきた。
それも健常者側から翻訳してもらえばいいのではないか?
「意図」が同じに伝わればいいわけだから、翻訳は可能だ。


どういうことになるか。
ひとつのアイデアではあろう。


「口下手」は雄弁な友をもて!ってか?