バービーになりたい!」を現実化する方法 その2

◆できない「理由」を考えるとできるための「DO」がでてくる

すなわちできない「理由」をきちんと追求すると行動するべき「DO」がでてくる。
重要なことはできない「理由」を自分の問題として考えることができるかどうかということだ。


大半は「やりたくない(自分のベクトルと違う)」。
一部は「歩きたくても脊椎を損傷しているからなど、物理的制約(厳しい現実がある)」
その問題がクリアされれば「DO」はおのずとひらめくはずだ。
あとはやるか、やらないか。


ただしそれが「自己完結する問題か」という検討も必要になる。
「自己完結する問題」と思っていたら「環境的な問題が」ということも往々にしてある。
それを無視して「DO」を強行するといろいろな不具合が起こる。


◆「守られる女性でいたい」姉御
あるときある友人の悩みを聞いていた。
その友人、小柄、葉月里緒菜似、アニメ声で結構かわいいのだが、性格は「姉御」の鏡。
実際その【筋】の人からの結婚の申し出もあったというほどで「姉御〜」としたう男どもは数知れず。
そんな友人の悩みは「いい男がよってこん」。


は?「いい男」?


彼女のいう「いい男」とは「女の守られる願望をきちんと処理できる」男。もちろん個人個人が違うので定義しておかんと。


なるほど、彼女の周りは「姉御」と甘える頼りない男か、逆に彼女をしばってスポイルしかねない男ばかり。
しかし「姉御」の鏡ともいうべきそのキャラクターでは「姉御」を慕ってよってくる「弟」のような男か、そんな彼女を「危険」におもってがちがちに管理したがる「過保護」さんしかよってこない。


「守られる女」になるにはどうしたらいいのだ?


ちょうど母が帰宅したので、人生経験の先輩である母に相談を投げた。


結論は「ありのままの姉御な彼女を受け入れてくれる男性と出会うこと」。


「守られる女」になるための具体的な「doing」ノウハウはなかった。


彼女の帰宅後に母に聞いてみた。


そしたら予想もしない答えが帰ってきた。


「守られる女」になるために彼女ができることは何もないという。
その理由は「守られる女」をつくるのは彼女の努力ではないという。


では?


必要なのは実は…「彼女の父親の器量であり努力」なのだ。


それで母は彼女の父親の話を聞いた。
そして「彼女の父親は『守られる女』をつくるのに不適格」だと判断した。
そのため「ありのままの彼女を受け入れてくれる男性」−すなわちそれが「彼女を守る」ことになる−に出会うことを提案したわけだ。


くわしく説明するとこういうことだ。
「守られる女」をつくるためには父親が彼女を守らなければならない。
そして彼女を守ったまま、彼女の彼氏、つまり未来の夫の器量をみきわけて託す。
こういうことがきちんとできるからこそ、女性は「守られる女」でいることができる。


ところが、彼女の父親は「姉御」を慕う「弟」タイプだ。
彼女の母も「姉御」なのだ。
要するに「女に甘えて守ってもらう」タイプの男だ。


娘がいるからといって「守る男」に変身できるか、というとそうではない。
そうとう自己啓発や自己研鑽にはげんで自己改造したい人間でないと人格は変わらない。
むしろ「姉御」を慕う「弟」でいることによって彼はその利益を得ている。
そんなおいしい「弟」をやめるわけがない。
したがって「守るべき」ところで「守る」ことができない。
必然的に娘は自分の身を自分で守る、「自己防衛」しないといけない。
すなわち「姉御」一丁上がり、ってわけだ。


つまり彼女が「守られる女」になろうとするには「自己防衛」しないといけない環境にいる限りあまりに危険すぎるのだ。「姉御肌」は彼女の安全を守るための「防衛装置」だ。「安全」が確保されない限り解除などできない。「守られる女」をつくるのは環境。けれども環境と他人を変えるのは難しい…というか不可能に近い。


「自己完結して変えられるレベルの問題なのか」ということとはこういうことだ。
何かが起こっているときはその起こっていることにちゃんと原因や理由があるのだ。


以上 つづく…。