大和八木の宿場町

24日の京都友人ところで仕事。


25日、大和八木に向かう。


奈良世界遺産フリーきっぷ(奈良・斑鳩・吉野エリア)を利用する。
京都より3000円。
http://www.kintetsu.co.jp/senden/Railway/Ticket/sekaiisan_free/sentokun_nara_ikaruga.html
にもつが重いので先にチェックインすることに。



迷ってしまった…。



なにやら観光案内が…。平田家。旅籠だったそうだ。



伊勢街道(札の辻)というそうだ。


http://www.yagi-net.jp/yaginet
http://www.yagi-net.jp/yaginet


大和八木が宿場町であることに気がつく。
要は伊勢街道で、同じ伊勢参りに縁の深かった松阪出身の本居宣長もここにきたとのこと。



http://www.kazabito.com/yamato_yagi/log/eid76.html
http://www.kazabito.com/yamato_yagi/log/eid76.html


大和八木といえば今井町の町家が有名なのだが、ここも捨てたもんじゃない。


http://takahira.cool.ne.jp/furuimatiB/kinki3/kasihara-yagi.htm
http://takahira.cool.ne.jp/furuimatiB/kinki3/kasihara-yagi.htm



今回の収穫。


谷三山。
聴覚障害をもつ学者。
11 歳の時、聴力が低下、のちに全聾となったらしい。
中途失調者で一応健聴者のコミュニケーションというものは基礎力にあったようだ。
でないと学問は難しい。


吉田松陰の友人。っていうか、類友なのか吉田松陰って聴覚障害者に縁があるんだね。
彼が日本の政治をメインにするのでなくて、聴覚障害者に力を注いだら
「奇跡の人」は日本からでたかもしれないのだ。


けれども日本の政治史にも重要な人物で、
かえって教育・聴覚障害者に特化しなかったことが、
近い将来には日本の聴覚障害者の歴史には大きな功となるのかもしれない、という気もする。



谷三山、紹介したい人物である。


彼が得意としたのは人間データベース、
すなわち儒学に必要な経典を一字一句しっかりと暗記していて、
正確に添削・指導することができたそうだ。
たしかにそれは聴覚障害者はハンデにならない。


彼は学問ひとすじの道を究め、政治・政策・技術・工学などの実学の世界にはいかなかった。
彼にとってはそれが功を奏した気がする。
吉田松陰の弟で先天性の聴覚障害者の杉敏三郎は幕末の志士をめざしたらしいが、
最終的には挫折した。
吉田松陰にいわせると「言葉の裏にある信念・理念を共有する」というレベルには
いたらなかったらしい。
聴覚障害者は「情が希薄」といわれることがあるが、そこを指しているかもしれない。
要は「ずれる」ってことなんだろうけれど。


私もこの「ずれ」には悩んだことがあるが、最近は「それでいいや」と生かす方向で動いている。
聴覚障害者は人の心情、状況を風景としてとらえることが多い。
未来と過去には強いが、リアルタイム、現在の動きに弱いのだ。
その感覚的なものを改造しないことには健聴者の期待する「リアルタイムの共感」は無理だ。


谷三山、杉敏三郎あらためて紹介したい。


http://www.yagi-net.jp/category/history-data/people
http://www.yagi-net.jp/category/history-data/people





河合家。