行動指針3 事業仕分けをしろ

はい、私もやります、事業仕分け


一、事業仕分けをしろ
通常プロジェクトをマネジメントしようと思うと、
管理だけで最大4つまでといわれる。


実際の作業にも携わることになった場合は2つ、
最大で3つが限界といわれる。


曜日で考えてみればわかるのだけど、週5日しかないでしょう?
最大4つということは4日はマネジメントのために動いて、
1日は予備日ということになる。


もしもここに5、6日とかつっこんだ場合は、
その管理者「名ばかりPM」になってしまい、
いざ緊急と事故が発生したりした場合に対応できないのだ。


だから仕事は可能な限り、シンプル化することが大事というのが僕のセオリーである。
経験上の法則もそうである。
実務があるなら3つ。
その範囲内でしか、ひきうけない。


が。


いうは易し、行なうは難しで、仕事を減らそうとすればするほど、どんどん突っ込まれてしまうのだ。


結果、達成感がない、満足感がない、生きている気がしない。
自分のことを誰もわかってくれない、という気持ちもふくらんでくる。
そして他人がすべてわがままで自分勝手とみえてしまう。


これには実はからくりがある。


「他人の要求を優先して答える」
「仕事が相手に見えないこと」が癌になっているのだ。


「他人の要求を優先して答える」にはいい面がある。
需要がはっきりしているために報酬につながりやすいのだ。
自分のやりたいを仕事にするよりも他人のほしいを満足させる。
それがビジネスの基本である。


が。


「男には自分の世界がある」ではないが、それぞれが「一国一城のあるじ」であるという意識が共有されていれば、「相手のキャパや境界をぶっこわして」根性論でわがままを通させる、そんなことはおきない。少なくともそれがわかる人間の間では私の経験上ではおきていない。


まず仕事を頼むのであれば、まず相手の都合を確認することが大事だ。
そして相手の力量を値踏みすることも大事だ。


だが、そうでなかった場合。
相手が支配欲が強い依存的な人、「俺の思い通りにしたい」という人だったらその前提がくつがえる。


私はそれを見抜くのが下手だ。くわえて音声言語のやりとりは苦手で、音声言語のやりとりだと展開についていくのがやっとで人のいいなりになってしまうところがある。


だから書類や契約書をしっかり書く。
「関西の常識では通用しないよ。」といわれても自分を守るためにやらざるを得ない。


実際、依頼していないのに「依頼した」と言い張られて「お前のせいだ」といわれたことがあった。

これにはものすごく悩んだ。これ行間がよめないのかと思ってたら、違った。内容を伝え忘れている事に指示した側が気が付いてないのだ。要するに知っている人の中の暗黙の了解のまま、話を通すから相手は伝えた気になっている。相手が当たり前だと思っているから、質問しても適切な答えが返らない。


私ではないが候補のパッケージについて、比較検討するので、資料をとりまとめろ、と。
で、2パッケージについて資料だけあつめてきたら、
「ほかのパッケージが抜けてる。なぜ人目で比較できる一覧表をつくらない」とおこられた話。


その手の会話によくふりまわされてたよ。
これって音声言語の会話力&質問力がないと切り抜けられないんだよね。
会話力&質問力にはその人のもつ情報アンテナの本数や世界観とかいろいろあるわけ。


解決課題も作業も仕事も多いけど、すべて解決しようと思わないこと。


特に今年は音声系はお休みしてみよう。


「引き受けるかどうか」をもう少し自分本位に考えよう。


そして
「もう少し意地悪になろう」
これがいろいろな意味で一番大事。
今まではこちらが一生懸命考えていた。
だけど、「私の問題をあなたの脳みそで考えて」というタイプの人間は困る。
仕事丸投げタイプの人間。
何かあったら「お前のせいだ」で生きるタイプ。


はっきりいう。
仕事の丸投げプロジェクトは100%失敗する。
なぜかというと、仕事もロジェクトも自分のものにならないからだ。
自分でやっていないから、見積ができないんだよ。
とんでもなくむちゃなことを人に平気で依頼したりする。


丸投げは引き受けない。
これも事業仕分け


能力のある人はやりとげるわな。
でもその価値がわからないんだよ。


「困っているだろうから」と安請け合いはしない。


これも事業仕分け


安請け合いは恩を売りつけるという戦略に使うことはあるよ。
でも、その価値が相手にわかるかを見極めないと利用されてしまうね。


これでだいぶ事業仕分けはできる。