カイロ散歩 その3

エジプト考古学博物館

ピラミッドはなんどもいくとあきるが、
エジプト考古学博物館はあきない。




特に私が落ち着くのは「ミイラ室」とミイラのコーナー。


今回もミイラ室に直行。
ハトシェプストとトトメス3世に会いに。


さて、2009年と違っていたところ。

●ミイラのレイアウト、ハトシェプストの例の小箱が入り口からミイラのそばに移動。
●ハトシェプストの乳母のサトラー・インのミイラがない。
●第二ミイラ室の入り口にアクエンアトン、ティイ王妃、ネフェルティティ疑惑のあったツタンカーメンの母のミイラが展示されていた。
●棺で有名なマアトカーラー・ムートエムハトのミイラが展示されていた。例の「赤子?」と思われた肺のパッケージとともに。
Maatkare's Coffin
●スメンデス2世の娘でありパネジェム2世の妻であるネスコンスのミイラも展示されていた。
Neskhons Coffin
●ネスコンスの娘婿であるジェドプターイウファンクのミイラもあった。この人は若くしてなくなっているようだ。ラウンドひげがチャームポイントなのだが、棺にはそのデザインは見られず。やはり棺は本人に似せているわけではないのか???いやレディーメイドかもしれないが。


<今回の感想>
○ティイ王妃って以外に「小柄」なんだな〜ということ。
○アメンホテプ2世の皮膚の病変に気がついた。神経線維腫?みたいな。顔以外の全身に広がっている感じ。母が王族でないという話だけどこれはおかしいぞ?
「遠縁の〜」とかで気づかないうちに血族結婚になってしまったケースもあるのでは?
○ハトシェプスト、トトメス3世、トトメス2世のミイラも確認したけれど、見た目では遺伝性の疾患はわかりにくいなあ。まあ、服?きているからだろうけど。
○トトメス1世はまだ「なぞ」なんだよね…。


カイロ博物館 外の中継 - 伊東聰 (@stshi3edmsr) - TwitCasting

博物館内部の撮影は許されなくなったが、外部はOK。外部にもいろいろ展示してあるのでツイキャス


◆ラムセスヒルトンにて

マルサ・マトルーフ行きのチケットを買いにタハリールにでる。
とまりはしなくてもラムセスヒルトンにはなにかと世話になる。


今回はビジネスセンターでWifiを使う。



革命の爪あと。炎上した国民民主党(NDP)のビル。
考古学博物館の外の倉庫みたいなものも一部延焼していた。
町はきれいになっていたが、ところどころ焼けた車もひっそりとおいてあったりする。


トルゴーマンバスターミナル。


ラムセスヒルトンの隣のジュース屋。


ざくろの季節なのでざくろジュースを。
うまい。


◆ヘルワン駅前のスークにて

ヘルワン駅前のスーク - 伊東聰 (@stshi3edmsr) - TwitCasting
ヘルワン駅前のスーク。
ヘルワンは織物工業の町。だから、服の扱いが多い。
しかもほかのところより安い。
ガラベーヤやベリーダンスの衣装を扱っている。

2009年の違っていたところ。
若いメンズの服がふえていた。
しかもサロン系?など日本で通用するようなデザインの服もある。

つまり、そういうセンスもグローバル化しているということだ。

前は女性と子供も服が多かった。
男が養った金で女房、子供の服を買う。
そういう社会構造だった。
若い男が自分のために身をかざる。
そういう感覚を若いエジプト人ももちはじめたということだ。
そういうセンスとエジプト革命の勃発は決して無縁ではないだろう。