IT傭兵…私にとってのシステム開発受託


まあ、昔から思っていた3本柱で会社起こしたわけだけど。


ひとつは私の本業…システム開発受託。
私個人は「IT傭兵」とよんでいる。
いわゆる「火消し」、
要は「緊急支援のエンジニア」なんです。
2001年にこの仕事はじめて、それでめし食ってきたわけだ。


私が23歳新卒のときも不況で就職がなし。
しかも私の場合当時「障害」が重く、
「まず健康状態からして週5日×8時間連続した労働に耐えられない」
週4日働き、3日休むサイクルになっていた。


そのうち体力がついてきて、ある程度のまとまった時間
働くことができるようになってきた。
そしていろいろな医療的ケアによって、
サラリーマン的な働き方に心身が耐えられるようになってきたのが
32歳。つまり5年前。


なので、「サラリーマンの経験のないIT傭兵」ということで、
とある集団では「奇跡の人」という
あだながついてしまったのであるが、
なんかすごいことやってるわけでなくて
単純に「人がやりたがらない仕事で『やれる』仕事やらせて」と
いうコンセプトだったので、
与えられるものを素直にクリアしていったらこうなった、というのが真実。


基本的に英語とコンピューター大嫌いだし、
PCなんて「ワープロ」でしかない、というコンセプトだった。
「ないものはないほうがいい」
「シンプル イズ ベスト」が私の基本姿勢だから、
基本的に「新しいもの好き」ではない。
そもそも歴史学とか考古学とかイスラーム法学も
「過去のものを解析して現代にいかす」というコンセプトだ。


それが内面的につよく念じられたせいか、わからないが、
新規立ち上げのプロジェクトより、
すでに稼動しているものを「解析」して、と
いうプロジェクトがほとんどだ。

英語=なんであんな高音ヘルツで書いたまま読めない言語を国際語にしたんだ(怒)
コンピュータ=なんで金持ちの道楽、家族4人100円食の家庭では到底無理(怒)


ちょっとIT技術者にしては変わっているらしい。


ITの仕事をしていてなにが一番興味があるか。

1.プロジェクトマネジメント系
2.設計系
3.PG系

とあるが、実は一番興味があるのは1.のマネジメント系。
次が設計系。ドキュメント書いたりするほうがすき。
プログラム書くのはあまり好きではない。


しかしキャリア的には3、2、1なんだよ。
困ったことに。


使う側の意図、
「耳が聞こえない=PG」のイメージが
あることが大きい。
しかし差別というより、
そもそも聴覚障害者のヒヤリング能力が
低すぎるのも大きな問題。
日本社会では聴覚障害者が
せっかくIT勉強してIt業界はいっても
35歳で仕事がなくなって退職、転職をよぎなくされるのは
そのためだ。
ろう学校でも難聴学級でもITや技術を教えても
「聴く」技術をおしえないのね。
根本から間違っていると思う。


授業に英語を教える前に「コミュニケーションスキル」を
必須にして、それができなかったら、
進級させないぐらいのやり方をしないと
技術があっても生きていけない、と思う。


でもそこに気がついている聴覚障害者は少ない。


プロジェクトマネジメント系やろうとすると
いろいろな人と話をしたが、
私の経歴だと会社起こして
自分でなんでもやるしかないとのこと。


悩ましいところではあったよね。


でも「火消し」はPGだけではない。
プロジェクトマネジメント代行なんかも結構やってます。


まあ、なんでも屋
でもなんでもというほどなんでもできない。
またなんでもできる/やりますの人ほど「なんにもできない」になることがある。


難しいところだ。