第15回 GID学会 3/23(土)、3/24(日) その2

性同一性障害に関する社会的課題と学会としての対応」
学会会長の中塚先生。社会的課題を学会としてどう活動してきたかを講演。かなり精力的に活動している模様。「保険適用」「自殺総合対策大綱」「GIDの子供への適切な対応」。いろいろな人材の各分野での活躍が大事である。 #gid_15

「国際社会における「性別違和/不一致/非同調」をめぐる議論の動向」
医療情報系もうひとつあった。DSM-5は改訂作業をおえ、ICD10が対応中。今診療情報管理士も勉強しているが、どこで切り替わるか、って話なんだよなあ。 #gid_15

1970年代の同性愛をはずす動きと似ている。DSMではGIDがGD、性別違和症候群に。ICD10 は2015年まで改定中。精神疾患スティグマの形が違うのが、GIDの脱医療化をめざす意識の文化的際になっているのでは?との指摘あり。 #gid_15

DSM-5における性同一性障害
タイトルのとおりDSM-5の話。「GIDからGender Disphoriaへ」性分化疾患との関係、子供の性別違和のこと、青年成人の性別違和。そしてディメンジョン評価。これは重症度の評価。評価は5段階。 #gid_15

補足。WPATHの話。これは有名なハリーベンジャミン協会が改称した組織。SOC-7を2011年に発表。来年2月にタイはバンコクでプリーチャ先生主催で学会主催。 いきてえ。しかし学会貧乏になりそう。 #gid_15
WPATH World Professional Association for Transgender Health
★2月にタイいって、3月に沖縄いって、エジプトもいって…。

SOC-7とはStandards Of Care For Gender Identity Disorders, 「ハリーベンジャミン国際性別違和協会の「治療の指針」のこと。世界的にだいだいこれにしたがっている。もちろんエジプトも例外ではない。#gid_15

エジプト…と私がだしてきた点で私の研究を知る人にはおわかりのように世界的な脱病理化はイスラームのコンセンサスも得られそうな空気もあるが、まだまだ警戒が必要である。病である、とすることで守られるものがある。私は慎重派である。同様の問題は東欧にもある。#gid_15

性同一性障害FTM であること多嚢胞性卵巣症候群 PCOS の関係について」
これはこの学会で3番目に面白かった発表。FTMPCOSが多いとの話。PCOSで男性化することがある。FTM発生の原因究明の糸口になるのでは?と調査。FTM内での罹患率は30%。 #gid_15

胎生期に高い男性ホルモンにさらされると卵巣から男性ホルモンがでるようになる。思春期に発症した例あり。FTMが男性ホルモン投与をうけるとPCOS+メタボになる?を検討。成人後の男性ホルモン投与ではPCOSにかからないことが判明。引き続き研究。 #gid_15

GID卵子幹細胞」
この研究も興味深い。女性不妊の研究にFTMの卵巣が使われた。詳しくは拙著を。で、許可された研究。結論、「卵巣中の生殖細胞は減り続け、補充・再生は不可」という従来の学説をひっくりかえしそう。 #gid_15

埼玉医大とハーバードの共同研究…
卵子の幹細胞 | 山口 悟のブログ
http://ameblo.jp/gid-supporter/entry-11191202023.html

「がん・生殖医療における卵巣組織凍結の実践」
実はがん患者も生殖医療をのぞんでいる。理由はがん治療で不妊になることがあるからだ。いろいろな温存技術があるが、その卵巣組織凍結技術の紹介。ガラス化法により、40例実践。 #gid_15

株式会社リプロライフ
http://reprosupp.com/project/column/column01_01.html