X日(エックスディ)決定!
近況報告。PCはいまだ直らず、ネカフェで作業をする日々がつづいています。
2月は開発の仕事がたてこんで午前様がえりがつづいていました。
今までのない膨大な量のコードを書き、今までにない大規模なシステムの開発にたずさわり、
今までにない人と人の交流を楽しんでいます。
もう一生涯手に入ることはできないと感じていた理想の「五体満足の男性」の生活が今ここにあります。
チームで目標に向かってプロジェクトを進め、問題がおきたら課題解決をすすめ、
休憩時間にタバコ室で談笑し、冗談にあわせて笑い、問題点を一緒に解決する。
一緒に結果をだしていけること。人の考えていることをしろうと努力すること。
そんな普通の人が「当たり前」と感じる生活を「幸せ」と感じています。
感じたことを人につたえ、解決方法を人に与える。
より多くの仕事をより短い時間でできるようになりました。
「できない」と感じていたたくさんのことがいっぱいできるようになりました。
年齢相応の収入を得ることができるようになりました。
32年間感じていた強烈な疎外感と孤独を感じることがなくなりました。
昨年まで感じていた強烈な絶望感はなくなりました。
ぎりぎりまで一匹狼でできる仕事しかもはやないと感じていました。
たまに小さな不安はあります。「ほかの人とずれてないかな?」と思う。
でも「ひとりぼっち」に傷つくことはなくなりました。
しかしおもわぬトラブルや出会いのために難聴の問題にも折り合いがつけられた。
つまり、解決した。
思えば25歳のとき。消去法で選んだ「IT技術者の人生」。
そのときの意識では決して能動的な動機があったわけでなく、「選択肢」がなかったために選んだ職。
生まれてはじめて「楽しい」と感じるようになりました。
プログラムや技術が好きなわけではないです。
それに携わることでみえてくる社会のしくみや人々の考え方、哲学がみえてくるのが面白かった。
世の中のシステムがみえてくるのがとても面白かったのです。
最近は「なにかをやるべく選ばされてきたのでは?」と感じます。
それは「何?」。今の私ではわかりません。
五体満足の人は五体満足であるがゆえに正社員の仕事につける。
私はずっとそれに嫉妬していた。
けれども保障のない「傭兵生活」をおくってきた自分自身にいまはほこりをもてる。
肯定的に結果をうけとめられる。
このまま長くシステムの仕事にかかわったほうが「安定した生活」がおくれる。
そう思い始めています。
でも、この幸せと安らぎにひたっている場合ではありません。
まだ私の人生の目的を果たしているわけではありません。
やっとスタートラインにたてただけなのです。
X日が決定しました。私の人生をかけた目的のための第三ステージの開幕日です。
2008年9月17日。
これが子供のことから積み重ねてきた本当の私のための人生の出発日です。
何があるということが確実に決定しているわけではありません。
この日に私は日本を離れます。エジプトへいきます。
現実の経済的、時間的厳しさは残りますが、カットオーバーはこの日。
ぼやぼやしている時間はないです。
2年で帰るつもりでしたが、2年をこえて長くいるかもしれないといわれました。
残務処理を急がなくてはならないようです。
その日がとても楽しみです。
障害が解決しなかった日々は自分の技術をもとに孤独に世界をまわることしかできないと思っていました。
もっと成長してもっと大きな目で日本をみて社会全体をみた仕事がしたいと思っています。
放浪癖が強いので結果的に「傭兵」はやめられないかもしれませんが。
よろしくお願いいたします。