さとしの哲学書簡 ver2

映画「ゲゲゲの鬼太郎」

映画「ゲゲゲの鬼太郎」公式サイト http://www.gegege.jp/ 昨年父の仕事で境港にいってからずっと楽しみにしていた4月28日ロードショーの「ゲゲゲの鬼太郎」をみにいく。 久しぶりにテレビを見るようになったのもそれ。 一問一答の第三位がゲゲゲの鬼太郎…

3月24日(第22回東京親子交流会)

ESTOのイベントの第22回東京親子交流会へ講師として参加。テーマがGID学会の報告会ということだったので。詳細はESTOの規定でプライバシーに関するためここでは報告できず。 高橋裕子先生と久しぶりにお会いする。なつかしい感じ。親子交流会も久…

社会的に「自立する」とは?

私がしょっちゅう繰り返している「自立」であるが、では「自立しているか」どうか、なんてどこで判断するんだ、という話に当然なる。 リーダーシップ研修で教えてもらったひとつの方法がわかりやすかったので紹介。 これを知って自覚するだけでも「自立して…

トランスジェンダー医療の理想と現実

私の理想から考えると基本的にトランスジェンダー医療の発展を願っている。もちろん典型的なGIDだけでなく、いろいろな考えをもつ、特に普段は医療の助けを必要としない「自己実現」の意味のトランスジェンダーがアクセスしやすい医療も必要である。 その動…

第9回GID学会−韓国特例法事情(予告)−

平成19年3月16日(金)〜17日(土)プログラムは以下のとおり。 http://www7a.biglobe.ne.jp/~gid-9/ 今年は発表します。 実はひそかに超間接的に韓国特例法がらみで ちょこちょこっとうごいていたが…。 いや、特例法制定でうごいている活動家の方に …

X日(エックスディ)決定!

近況報告。PCはいまだ直らず、ネカフェで作業をする日々がつづいています。 2月は開発の仕事がたてこんで午前様がえりがつづいていました。 今までのない膨大な量のコードを書き、今までにない大規模なシステムの開発にたずさわり、 今までにない人と人の交…

五体満足の基準

私はストイックな生き方をするといわれる。「もっと肩の力をぬけばいいのに」ともいわれる。理想主義者といわれることは私にとって「恥」だと考えていた。現実を知らない「夢想家」だといわれることは屈辱でしかなかった。美しい夢のためだけに現実をみない…

「社会的役割」ということ

土日は新年会2つ。研修の仲間とGID活動関係の仲間と。 しかし問題のある負の事件もおおすぎて神経が疲れすぎて本日休み。だめじゃん。そして1日中眠り続けた。 どうしてくれよう…という感じなのだけど。 神経が疲れてしまう原因は「自分自身だけで解決す…

医療コーディネーターのルール

ある相談事のために気分が沈んだ。気分がしずんだらメンタルが悪化した。 もう医療コーディネーターのボランティアをやめようと思った。ねたさえなければそこで問題はおわる。 スパイエージェントのような生活と縁をきりたいとも思った。 「もうしんどい。こ…

祖母(父方)の人生

12月30日に92歳で永眠した私の祖母。「ひとつの時代が終わった」という感じがある。 年末年始は葬儀ができなかったので5日通夜、6日葬儀だった。 いただいた戒名をみてびっくりした。秀吉妻「ねね」さんと同じ院号。 生前「ねねさんみたいだ」なんていって…

「ありがとう」が足りなすぎる

作業内容の濃い週末だった。 今週は伯母とともに祖母の逝去により家賃の振込先変更を住民のみなにあいさつ。そのあと食事して話をする。そのあとリーダー研修後の面接へ。分科会へ参加して、帰りにはやめに夕食でタイ料理たべて、帰宅して歯医者へ。久しぶり…

「かたち」をととのえるということ

昨日7日、父のいとこのM伯父に弟のメンター、をお願いした。 かねてから非常に気になっていたことだ。メンター(Mentor)とは、良き助言者、指導者、顧問という意味で先輩社員や上司を指導者として、業務上の問題点のみならず、職業人としてのマナーなどに…

正業をもて、謙虚であれ、

伊東聰がかならず、人につたえるアドバイスのベースになるものであるが、なぜか理解されないことが多い。 なのでいつか「言語化」しようと思っていた。 通夜の泊まり番のときに弟と世をあかしながら伝えた言葉もやはりこれであった。 なにごともうまくいかな…

聴性脳幹インプラント(ABI)について

私自身聴覚障害であるが、聴覚障害の知識がなかった。そのため小学校の同窓会会報に「聴覚障害の医療の情報」がのっていても、内容がほとんど理解できない、ということが多かった。 「自分の専門家は自分にしかなれない」 「何人も神の手をこえることはでき…

新生児聴覚スクーニング検査について

2006年10月21日(土) 人工内耳 −幼いサイボーグの自己決定−?( http://d.hatena.ne.jp/stshi3edmsr/20061021 )で「うっげっ!まさか!」ということで内視鏡の予約をしたその日が本日。胃カメラのんできました。自分の胃腸をみたのは初体験です。「十二指腸潰…

人工内耳 −人工内耳とのであい−6

ここまで人工内耳についての連載をしてみた。まさかここまでするとは自分では思わなかったが、「耳の障害」というものについてここまで深くしらべたのは初めてだったので、いい勉強にはなった。 ところでいろいろと書いたが、人工内耳のユーザーが知り合いに…

人工内耳 −ガイドラインとやら?

もちろんありがちな話で「安全志向」「管理主義」の日本社会だから当然あるであろうガイドラインがこちら。性同一性障害のガイドラインと同じで「小児の人工内耳適応基準」というものがあるということを知った。しかも、「見直し」が行われて今年2006年1月に…

人工内耳 −どこがつくっているの?−④

貿易関係の仕事をしている友人がいきなり「人工内耳っていくらするのだろう」と聞いてきた。あまりに唐突で答えられなかった。友人の話によると人工内耳を輸入した会社があって、その手続きの値段を聞いて「どひゃぁぁぁ(つまりそんだけ高い)」と思ったら…

人工内耳 −幼いサイボーグの自己決定−3

昨年12月につづきふたたびパラダイムシフトがおきてつらい、だるいの休職第三週目です。復職のために朝7時起床は死守してでかけられるときはでかけて状態が悪くならないように気をつけているが、いまだ昼に睡眠を確保しないと難しい状況である。そして今朝は…

人工内耳 −適用と医療費②

さて本題にもどそう。今回のテーマは「人工内耳」である。人工内耳は「侵襲型」なので一度うめこんだらはずせない。まさに「真性」サイボーグになる。なので聴覚障害者で人工内耳をつかっている人はみずからを「サイボーグ人間」として肯定的アイデンティテ…

人工内耳−人間のサイボーグ化?

本ホームページのプロフィールに書いたさとしの興味は以下のとおりである。 ※改修工事のため閉鎖中…2009.04.16抜粋: - 永遠のテーマは「人間の身体」と「科学技術」、それを作る「文化・文明」。 「人間の身体」には「性別」と「障害」も含みます。「髪や皮…

聴力支援機について

補聴支援器について説明します。あくまで私の独断と偏見です。 こっちはためせるのでどうぞ・・・。 聴力支援機について 聴力支援機の特徴 ・普通の人が使うと地獄耳 ・音をふりわけで自然になるので負荷が少ない ・機動性が悪くなる(すみません、先いって…

補聴器について

補聴器とについて説明します。あくまで私の独断と偏見です。 人によってケース バイ ケースなのでうのみにしないように。 補聴器について ウィキペディア(Wikipedia) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%9C%E8%81%B4%E5%99%A8補聴器の特徴 ・普通の人と…

難聴の種類-さとしの難聴-

私の難聴についてまとめます。 - ・難聴の種類 - ●感音性難聴 (軽度) 平均30db欠損(普通の人の70%の聴力ということ) 高い音がだめ(50db)、で低い音(30db)がOK(女性の声がだめ) 唯一普通の人と同じに聞こえる音があるので障害者手帳はなし 感音性難聴とは…

さとしの難聴の対策方法(7か条)

カムアウトの問題は「見えない障害」であればあるほど、悩み深い問題である。 私は「聴覚障害者」であることのカムアウトはある程度必要と考えている。なぜなら「聴覚障害者」のことは健常者には「わからない」のだ。そのため周囲があれこれと悩んでしまって…

コミュニケーションバグ − GIDよりも難聴がカギだ!

2005年12月28日に聴覚障害者の女性がUFJ銀行を提訴するという事件が起きた。 障害者への理解がすすんだとはいえ、その実態はいわゆる「健常者」と対等というわけにはいかないのが現状である。現実は非情なほど厳しい。一定の企業であれば何割か障害者をや…

あの日同じ空を飛んでいた…日航機123便墜落事故

自伝には軽く書いたあのことをいつかきちんとかいてみよう、とずっと思っていた。あの事故、1985年8月12日に起こった日本を震撼させた事故のことである。おそらくあの事故が私の哲学に影響を与えていることは間違いない。あの日以来、私の死生観ががらりと変…

「ラレとラダン 死を賭けた分離手術 」

「ラレとラダン 死を賭けた分離手術 」 ディスカバリーチャンネル番組より http://japan.discovery.com/episode/index.php?eid1=835551&eid2=000000 http://japan.discovery.com/episode/index.php?eid1=835551&eid2=000000 ◆ 参考になる書籍 ◆「私たちの仲…

「聞こえること=コミュニケーション能力がある」ではなかった! その5

かつて私は「性同一性障害とは『自己認識と他者認識の不一致』というコミュニケーションの障害である」で語ったことがある。その認識は7年の年月の流れた今でも変わっていない。ただ7年前とは違うこと。 「聴覚障害でなくてもコミュニケーション障害になるこ…

「ほしけりゃ奪え、自分のものにしろ」 その4

人のうえに立つような立場であれば現場に一番近いアップデートな情報を一番確実な方法でとることができる。もしも、末端の立場にいると私の能力はあまり発揮できず逆にトラブルメーカーになることのほうが多かった。末端・集団のなかにいると情報が拡散して…