人工内耳 −どこがつくっているの?−④

貿易関係の仕事をしている友人がいきなり「人工内耳っていくらするのだろう」と聞いてきた。あまりに唐突で答えられなかった。友人の話によると人工内耳を輸入した会社があって、その手続きの値段を聞いて「どひゃぁぁぁ(つまりそんだけ高い)」と思ったらしい。で、「本体はいくらするのだろう?」ということで私くんなら知っているかも、というわけで聞いてみた次第。ちょうどJOHNSという耳鼻咽喉科・頭頚部外科の医学雑誌2005年4月号で「難聴とコミュニケーション」の特集をやっていたのでカタログがないか調べてみたがのっていなかった。



JOHNS 東京医学社
http://www.tokyo-igakusha.co.jp/johns/index.htm
(「難聴とコミュニケーション」は売り切れみたいです…。内容がいいのだけどなあ…。)


「人工内耳って本体はいくらするの?」「オペ代は?」

ということで検索して、オペ代とか術式とか調べまくってしまって…。やっぱりこういうことって僕は楽しいなあ…。でもストップかけないと私の研究所がすごいことになるのでストップ。今自分の問題からも逃げています…。っていうか、これが「やりたい」のだけど…。


まあ、でもね…。人工内耳のほうは結構信頼できそうな情報ソースがたくさんあるわ。
業者さんネタがでてくるのは「おきまり」…。
バイオニックサイボーグのGIDと違って、サイボーグだから当たり前だよね…。
業者さんのホームページの情報も結構まとまって信頼性のおけるものができているよ。


でもいくら性別変更の手術と違って、人工内耳の場合はブローカーなどを通した「闇医療」の歴史をもたない分だけ「健全なイメージ」が強いけれども、やっぱり性別変更の手術と同じで忘れてほしくないのは同じ。


「業者さん、お医者さん、情報屋さん、当事者さん」の4本の柱で必ず情報の裏をとってほしい。かならず納得いくまで話してほしい。


●株式会社日本コクレア(オーストラリア:メルボルン大学で開発)
http://www.cochlear.co.jp/

愛知万博でイベントとかやったらしい…。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~momo1/sub1/new_sub/060205watanabe.htm


●クラリオン人工内耳(アメリカ:カリフォルニア大学サンフランシスコ校で開発)
http://www.bionicear.jp/
株式会社 日本バイオニクス
http://www.bionics.co.jp/


人工内耳についての研究発表はこちらです。


人工内耳友の会−東海−勉強会
クラリオン人工内耳の解説
名古屋市立大学医学部耳鼻咽喉科講師 宮本 直哉
http://www2u.biglobe.ne.jp/~momo1/sub1/new_sub/kurarion130429.htm


※いずれも情報は「人工内耳友の会−東海−」さまです。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~momo1/index.htm


●メドエル社(オーストリア:メドエル社の創立者開発)
子供向けに強いみたいです。65%が子供だそうです。

販売代理店は日本光電工業株式会社(東京新宿西落合)とのことです。
http://www.medel.co.jp/

2006年7月のニュースらしいです。
http://www.designnewsjapan.com/news/200609/news060926_0101.html

※追加
たまたま検索でみつけました。
メドエル社の人口内耳のオペをした当事者(子供)のブログです。
hana-jikan
2007年7月31日が手術当日だったようです。
http://kumohare1.blog18.fc2.com/


人工内耳を提供している会社は世界的にこの3社だけのようだ。


「技術大国日本」がなぜ人工内耳開発に乗り出さないのだ?という感覚がある。補聴器の日本でのシェアの問題もしかりである。実は補聴器も「普及率」がよくないので隠れた「市場」がたくさんあるのだ。これは日本の変な「安全志向」「自然体信仰」があるのだな。



「人工身体」の問題、自然体の問題、そして、「人体改造」の問題、私の永遠の課題だな・・・。