「なぜにエジプト???」古代エジプト編


「エジプト留学を決意した経緯とか教えてもらえるとありがたいんだけど」。


知人から「エジプト留学を決意した経緯とか教えて」と聞かれて「はた」と困った。
なぜかっていうと「経緯」というほど基本的には「何も」考えていなかったから。
「俺はエジプト留学をするべき人間だ」と思っているところがあったから…。
つまり理由はいろいろあれどこれはすべて「こじつけ」や「あとづけ」なんだよね…。
要は「絶対にいってやる」なんだよね。


まず大前提として「エジプト」と聞くと
大好物見つけた猫のように人格が変貌するからね。俺。


「俺」というブランドをかたるのに「エジプト」は絶対にゆずれないというものがあって。
僕の「エジプト狂」は高校大学でも有名だったのさ。
「エジプト狂」は一番治せない「病」だよね。つまり「エジプト狂」の発作。
ただハンディキャップは大きいので実現できるかどうかの不安はあった。


せっかくだから考えながらかいてみようと思う。


■何のためにエジプト留学なの?
理由はあとづけ。要はエジプトブランド化計画なんです。。。


■エジプトが好きになったのはいつ?
幼稚園のとき


■きっかけは?
エジプトの神話の絵本に「長髪男性」がでていたから(核爆)。


以下写真参照。
出展は「中近東の神話物語 母と子の世界むかし話シリーズ18」。
監修が坪田譲治村岡花子氏で、昭和42年の初版。
初版…1969年か。生まれてねえ!(笑)



オシリスとイシス、サトニ・カーメスこと私の人生にかかわったラムセス2世の王子カエムワセト、そして大学時代に書いたSF漫画のネタになったシュメールのマルドゥーク神話、バビロンのギルガメシュ、ウガリッド、現在のシリア西部のラス・シャムラ、この地のバアル信仰。

この絵本自体が人生に与えている影響はでかいけど、その中のラムセス2世の王子カエムワセトの物語。
紹介されていたのでこれはリンクで。

魔術の本 エジプトの昔話 (福娘童話集携帯版 世界昔話)
http://hukumusume.com/douwa/i/world/10/24.htm


これはオシリスとイシス。



憧れのネフェルカプタハ王子。


その家族。きている服がきれいでしょう?
男と女をみわける方法は冠の蛇だと父に教えてもらったよ。
なんかすごい意味深。(男根の象徴…考えすぎか?)


モノジェンダーが好きなので…。つまり「男装・女装」という言葉が成立しにくいファッションの文化が好きなのさ。


■本格的に好きになったのは?
・ハトシェプストとトトメス三世の姉弟(当時は兄弟説)がいたから
→・ハトシェプストはFTMのファラオ。トトメス三世は「エジプトのナポレオン」といわれたファラオ。
どちらの彫刻もよく似ている。


で、ハトシェプストがあまりに「女」といわれすぎていることにむかついた+なぜトトメス三世のように軍事的に活躍しなかったのか疑問で「研究してきわめてやる!」と思って大学で「古代エジプト考古学」を研究しようと決意。


性自認が『男』だったら『普通に男として生きるべき/可能』と思っているからの発想だったのだけどね。
でもそのおかげで歴史学のエミール・デュルケムとか教育心理学系のヴィゴツキーとかに出会えたのは非常によかった。


エミール・デュルケーム - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%AB%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%A0
「個人問題は社会や時代の影響から逃れられない」という考えを証明した人。

たとえば軍事的に活躍しなかったのはハトシェプストがしょせんは「女」だったからではなくて、当時の社会的状況の影響と考えることができる。


レフ・ヴィゴツキー - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%B4%E3%83%84%E3%82%AD%E3%83%BC


「文化的-歴史的精神発達の理論」を出した人。これも文化的-歴史的影響がさけられないことを証明…。


最初は「古代エジプトの軍事」研究がテーマだったけど、それ以前の問題にぶつかってずれた…。


■「留学したい」と思ったのはいつ?
23歳のとき。大学院いこうと思ったのもそのとき。
それまでかんがえなかった理由は後日。


■さらに本格的に考えたのは?
もう「ええい!いっちまえ」だね。障害を理由に「できない」でなく「心のままに」やってしまえで決めたのが25歳ぐらいかなあ。


■エジプトにいく必要があるの?
あります。まず現場現地主義なもので…。
実際に運用されている現場をみないとよいシステムはつくれないがモットーで。
研究をやるのであれば実用化できるシステムをつくりたかっただけで。。。
僕は「実用化できるシステムを世にOUTPUTしない研究は「趣味」であって「研究」じゃないと思っている。
古代エジプトからのモデリングもそうだけど現代エジプトからモデリング
実際に日本の司法システムはエジプトかんでますよ…。
こういった感じで「実用化」できたから本当にうれしい。
こういう形でなんでもつくりたいよ。


古代エジプトから今のエジプトに変わったわけは?
古代エジプトがすきで実際にエジプトにいったら一人の個人として扱ってもらえたから「あれ?」と思ったんだよね。エジプト狂の妄想か?と思ったけれどそうではなかった。


「現代エジプトはどうなっているんだろう」と思った。


ただ、この感じ方は日本人の健常者と障害者でぜんぜん感覚違うからそこは研究上難しいところ。
最初は自分の皮膚感覚のほうを疑ったものね・・・。
でもそうではなかった。
最近そういうことがわかる人が少しずつ増えてきた気がする。
「共感してもらえるようになってきた」というのはうれしいね。


■自分探しの場、魂の故郷?
「魂の故郷魂の故郷」は真。だけど「自分探しの場」がやや違う。


社会にOUTPUTするためのリソース探しといったほうが正しいか。


つまり「自分」という設計図はあるのだけど、材料やリソースがないから発掘にいく。


プログラムを組んだり料理をするのでも0からつくるよりも
ある程度レシピやサンプルプログラムがあったほうが開発が早い。


先日のプロコトルの話でいうと
長髪=女という視点しかない文化だと
長髪にしただけで「女になりたいの?」っていわれてしまうよね。
でも「古代エジプト風の男性」というと
髪が長くて化粧しているだけでは「女」ではないよね。


これを僕というキャラだけでわからせようとすると
膨大なエネルギーと時間を食って余計な苦労が増えてしまう。


こちらの文化では…がほしいわけね。
でもそれだけじゃ難しいものもあるけれどね。


ほかにも実用的なものでオーガニックやハーブや香油のことも仕入れてみたいっす。
ブランドの化粧品つくるのも夢だったけど薬事法とか難しいよ〜(>_<)
ちなみに一応化粧品開発の受託をしてくれる会社もある。
でも300万はかかるw。

<つづく>