年末年始 その2 バフレイヤオアシス砂漠ツアー その1


予定通り4:30起床。うちは部屋が暗すぎる&夜明けがまだなのでおきられるか心配だったが無事に起きられた。
5時代の始発をめざしてメトロの駅へ。
するとメトロはしまっていて、先客の兄ちゃんが扉をがんがんたたいていた。
そして友人に「あんた体細そうだからこの隙間、くぐれんか?」とむちゃくちゃをいう。
苦笑するガラベーヤの老人とおばちゃん。
しばらくすると扉があく。
だが、切符売り場が開かない。
「10分まってくれ」と駅員の長いあごひげのおじさんがいう。
10分後−。切符購入、そして始発電車到着。
30分でオラービ駅をめざす。オラービ駅からカイロ・ゲートウェイへ。


7時。バフレイヤ行き出発。
あまり寝ていなかったので眠りこけてしまう。
が、その間カイローギザ間の大渋滞に巻き込まれて、バスがほとんど動けなかったという。
地下鉄ムニーブ駅のバスターミナルをぬけていよいよバフレイヤ行きの道路へ。

ギザの三大ピラミッドがみえ、10月6日市の工業地帯をぬけて、砂漠の中へ。
しかし砂漠のなかに時たま高級住宅が。
よくこんなとこにすむもんだ。


フレイヤそのものに関して。

■BlueRose Wiki
http://hiki.trpg.net/BlueRose/?BahariyaOasis


ブルーローズうぃきによると。
一応三大ピラミッドのあるギザ県にある。ギザ市から西南西にある。ファイユームオアシス、バフレイヤオアシス、ファラフラオアシスと並んでいる。カイロから約350キロ、車で4〜5時間。バウィーティ村が中心地。いわゆるサファリツアーに含まれる白砂漠はバウィーティ村から150キロぐらい砂漠の中をすすむ。

ということで一泊二日で1000キロを移動することになる。

アウトドアということもあり、たぶん一人でいってみようとあまり思わないところなので、このチャンスに、と便乗。

ツアーをどうするか、でいろいろと悩んだ。カイロ発で友人の宿泊するホテルのツアーを使うか、誰かとあわせて現地ツアーを申し込むか。

二人だけだったら、車代を考えてホテルのツアーが安い。
結局いろいろな情報を集めて韓国で人気のあるツアーがいいかもと決めた。

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■Mido Safari Tours■
連絡先:Bawiti Bahariya Oasis−Giza−Egypt
電話 012−1746742 & 012−0221227 
E−mail:midosafari★@★naver.com
(★を削除して半角で送ってください)
英語、アラビア語、韓国語で問い合わせを。(日本語は無理です)

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ほかにも日本系でやっているツアーもある。

値段がいろいろあるが、こちらで一応方針を次のように立てた。

2008年12月のランクルを使った相場が800LE。それにツアーの内容で変わってくる。
しかし、エジプトのツアーで相場を考える場合注意しなければいけないことがある。
エジプト・ポンドで考えてはいけない」ということだ。
600LEという情報もあったりする。しかし、エジプトでの観光などの外国人相手の商売の場合、基本ベースを欧米水準にしていることが多いのだ。エジプト・ポンドは現在不安定だ。何せ1980年代は1エジプトポンド=300円だった。それが90年代には30円だ。そして2000年には20円を切った。エジプトポンドでいくらかせいでもこれだけ貨幣価値が下がれば紙切れ同然になる。だから外国との関係のあるエジプト人が外貨で価値を考える。要するにエジプトポンドでもらうよりもドルでもらったほうがうれしいわけだ。


800LEというのはおそらく13000円($130)をエジプト・ポンドに換算した値と思われるので、ランクル1台13000円ぐらいかかると考える。これが基本の水準を仮定する。

4人で割れば3250円ぐらい。(約200LE)。
これだったらいいのと違う?みたいな。
あとはオプションがどうかによって値段がかわってくるだろう。
そのバランスに自分が納得するかどうか。
そして提案してくるその人を信じるかどうか。
だまされてもいいと信じれるかどうか。
相手が乗せてきた価値を飲み込むかどうか。
相手の価値と自分の価値との一対一のサシの勝負。
それは商売の原点ともいえる。
それは見えない「伝わるべきもの」を受け取れるかどうかにもかかわってくる。
エジプトでは価値あるものを手に入れる、とはそういう真剣勝負になってくる気がする。

それは医療不信の私が医師のメスに自分をゆだねようとしたプロセスに似ている。
自分でも調査した。論理的裏づけを取った。
医師の裏づけともすり合わせた。
100%正しいものはない、麻酔で眠ったら最後かもしれない。だが…。

往々にして日本人はこのような勝負には慣れていない。

そんな思いで決めたバフレイヤオアシス行き。

バウティ村へ到着。

「Mido Safari Tours」の案内をもった人に車の中へ。
「だまされていないか」と緊張。そういう警戒もしないといけないのがエジプト旅行の悲しさ。
車がホテルに着く。オーナーのムハンマドさんの顔をみてほっとする。
名物?有名人の韓国人奥さんも登場する。

ツアー参加者には日本人2名(つまりわれわれ)のほかに韓国人14名。
韓国人14名には韓国語で説明、われわれには英語でツアー内容を説明してくれる。

その後韓国料理の昼ごはんを食べる。

そして4ヶ国語の飛び交う砂漠ツアーへGO。
しまった、韓国語ももっと勉強しておけばよかった…。


ひたすら砂漠の単線道路をいく。


砂漠。


黒いものはバスの窓の汚れ。


ひたすら


ツアーにでる


黒砂漠の山


フレイヤとは海由来の名前


アラビア語の海=バハルからきている


ここは海底火山の名残。


韓国人の若者たち。大きさで広さを推測あれ。


黒いのは溶岩だ。


ツアーはムハンマドさん同行。


お父さんは地質学者だそうだ。


なるほど、ここは地質学的には面白そう。


溶岩由来の石


溶岩であることがよくわかる


Akkbat(アクバット)へ到着…。


Akkbatからみた景色。もう日が暮れかけている。


Akkbatとは「大きい(Akbar)」の意味。


ここをランクルで駆け下りる。


2008年最後の夕日。


天からの光。こういう光をとるのは好きだ。


さらば、2008年。


12月31日。冬のサンセットは早い。